海上釣り堀とは?
海の上で人工的に作られたイケスに放された魚を釣る、レジャーフィッシングです。
ここでは釣り堀の基本から注意点等を掲載していきます。
・海上釣り堀の基本情報
海上釣り堀は、入場料を支払って決められた範囲で釣りをする、一種のレジャーです。海上にある筏を足場にして網で囲われた範囲の中の魚を狙います。
岸から歩いて行けるところもあれば、船で沖のイケスに運んでくれるスタイルもあります。
釣れる魚は青物(ブリ・カンパチ等)、真鯛、ハタ、ヒラメ等、高級魚がズラリ。自然の釣り場でこんなに魚が集まっていることは無いですよね。
手軽に高級魚が釣れて、足元も整備されている、トイレもほとんどの釣り堀にあります。安くはない入場料を払うのだから、これくらいはあって欲しいですよね。
問題は釣れるかどうかです。
え、そこに魚がいるから釣れるじゃん?
と思われるでしょうが、必ずしもそうはいかないのが釣り堀の難しさで、また楽しいところでもあります。
また、自然の釣り場と違い、それぞれの海上釣り堀でルールがあるので、それを守らないとトラブルになったりもします。
釣り堀に出掛ける前に、最低限の下調べはしておきましょう。
・釣り堀の基本的なルール
時間について
まず一つ目は時間が決まっていることです。
釣り堀も商売ですから、時間無制限ではたまりません。
限られた時間の中でどれだけ釣るかが大きなポイントです。
だいたい実釣時間で7時間から8時間くらいです。
釣り堀の時間帯は季節によって変わります。
日の出の早い夏場は開業するのも早く、逆に冬場のスタートは少し遅くなります。
ここで気を付けて欲しいのが集合時間です。
釣り堀では他のお客さんと乗り合わせで釣りをします。(貸し切りの場合は別ですが。)
自分が集合時間に遅れると、そのイケスだけスタートが遅れることもあり、他のお客さんに迷惑が掛かってしまいます。
受付などで、意外と時間を取られるので、遅くとも開始時間の30分前には現地に到着しておきましょう。
予約について
釣り堀は基本的に予約制です。
一つのイケスで釣れる人数には限度があります。
釣り堀屋さんは予約状況から誰をどのイケスに割り当てるか、事前に考えてくれています。そこに飛び込みで入っても段取りが狂うというものです。
釣り堀に出掛ける前にまず、電話で予約を入れましょう。
用意する道具
釣り堀では基本的に道具をレンタル(有料)してくれます。
手ぶらで行っても何とかなるところがほとんどですが、小物等は持って行ったほうが便利でしょう。
・釣り竿、リール、仕掛け(レンタル可能)
・長めのペンチ(魚の口から針を外す用。)
・魚をすくうタモ(基本置いてあります。)
・魚を生かしておくスカリ(基本置いてあります。)
・魚を持って帰るクーラーボックス
・エサを保管しておくクーラーボックス
・折り畳み椅子
・帽子、日焼け止め
・防寒着
タックルについて
タックルはレンタル可能ですが、自分のタックルを持っていく場合にもルールがあります。
竿の長さの制限
イケスのサイズによっては極端な長さの釣り竿は、他のお客さんの迷惑になる場合があります。
釣り堀ごとに、竿の長さの上限を設けているので、事前に確認するようにして下さい。
竿の本数の制限
竿の本数も釣り堀によって決められています。一人で10本も竿を出していたら迷惑ですよね。
ここでの竿の本数は「一度に使う竿の本数」のことです。仕掛けによって竿の仕様も違うので、予備を持っていって交換して使うのは問題ありません。
疑似餌(ルアー)は禁止
釣り堀はエサ釣りです。ルアー等の疑似餌の仕様は禁止です。
釣り座について
イケスの中で釣りをする場所のことを釣り座といいます。
これは一度決めたらその日は基本そこから動けません。
釣り座は同じイケスに割り当てられた人同士で、相談やじゃんけんによって決めます。
釣り座によってその日の釣果が決まるといっても過言ではありません。
範囲に限りがありイケスの中でも、潮の流れ等の要因で魚が一ヵ所に固まっていることもしばしばです。
しかし、魚の位置を把握するのは容易ではありません。
釣り座を選ぶ時は自分が釣りやすいと思った場所で良いでしょう。
・基本的な釣り方
釣り堀での基本的な釣り方は2種類あります。
ウキ釣りと脈釣りです。
それぞれの釣り方を詳しく説明していきましょう。
ウキ釣り
一つ目のウキ釣りは初心者でも釣りやすい、基本の釣りです。
仕掛けにウキをセットし、タナ(水深)合わせて魚が食いつくのを待ちます。アタリがあるとウキが細かく沈みますが、この時はまだ魚がエサを咥えてはいません。
ウキ全体が沈むほど引っ張られた時に思い切って合わせ(フッキング)を行います。
ウキ釣りが初心者でも釣りやすいのは、魚が食いついたかどうか、視覚的に判断できるからです。
単純に言えば「ウキが沈んだら合せる」。これだけです。
ウキ釣りで釣果に差が出る要因として、タナ合わせがあります。いかに魚がいるタナ(水深)にエサを落とせるか、これがポイントです。
タナ合わせの方法はまず、タナ取り錘を使い、網の底の深さを把握します。底が分かればそれよりも30cm程度上がったところにエサ(針)が来るようにウキ止めを調整します。
魚のアタリをみながら徐々にタナを上げていきます。アタリがコンスタントにある深さが魚のいるタナです。
基本的に多くの魚は網の底付近にいることが多いので、底を狙うといっても良いでしょう。
ただし、あまり底を狙いすぎると針が網に引っかかる「根がかり」をおこしてしまうので注意が必要です。
脈釣り
脈釣りとは、ウキを使わず人の手作業で魚のいるタナを狙う、少し上級者向けの釣りです。
ウキが無いので、常に自分がどのタナを狙っているのかを把握している必要があります。
また魚のアタリを視覚ではなく触覚で判断する必要もあります。
一見難しそうですが、慣れてくればタナを取る(または変更する)手間が省けるため、スピーディーに釣りをすることが出来ます。
釣り糸には1m毎にマーカーの入っているものもあるので、おおよその深さはそれを参考にできます。
また、釣り糸がどれだけ出ているかを表示するメーター付きのリールもあるので、あると非常に便利です。
タナを測り損なうと、すぐ根がかりを起こしてしまうので注意が必要です。
・まとめ
海上釣り堀での基本はこんなところです。
これだけ把握しておけば、とりあえず釣り堀に行っても大丈夫でしょう。
また、自分のタックルで釣りをしたい人もいると思いますので、次の記事でタックルについて紹介していきたいと思います。
コメント