秋のアオリイカは比較的数が釣り易いと言われますが、闇雲にエギを投げていても徒労に終わることもあります。
ここでは、
・この秋からエギングを始める方
・エギングをしてても中々釣れない方
に向けて、秋のアオリイカに特化した釣りの基本を紹介します。
アオリイカの生態を考慮し、効率よく攻めることが出来れば釣果は安定します。
釣れる場所に投げ、釣れるアクションを仕掛けることで、必ず釣れるようになります。
是非参考にして、秋のアオリイカを攻略して下さい。
・秋のアオリイカはどこにいるのか?
エギングの基本でも簡単に紹介しましたが、秋のアオリイカは障害物の周りにつきます。
この理由から考えてみましょう。
・理由① 外敵から身を守るため
アオリイカは保護色を纏います。
沈み根の上部や際で根に擬態することで、外敵から発見されにくくなります。
アオリイカは自分自身が青物等から見つからないよう、根の周りにつくのです。
障害物の周りに隠れてるよ!
・理由② ベイトフィッシュを待ち構えてる
アオリイカ自身がエサとなる場合もあれば、逆にベイトフィッシュを捕食するフィッシュイーターとなる場合もあります。
アオリイカが障害物の周りにつくのは、エサとなるベイトフィッシュも障害物に集まってくるからでもあります。
保護色で障害物に擬態し、ベイトが通りかかったら襲い掛かかって捕食します。
ベイトが来たら食べちゃうよ!
アオリイカが障害物につくのは、自分を守りながらエサをとるのに都合がいいからということになります。
言い換えれば単純に障害物というより、「ベイトフィッシュの集まる場所」と考えたほうが分かり易いでしょう。
これは他の釣りでも同じことです。
ベイトフィッシュがいるところに、それを捕食する大きな魚が寄ってくる。
ターゲットを探す基本はアオリイカも他の魚も同じと覚えておきましょう。
・秋特有の見えるアオリイカ
秋のアオリイカはサイズこそ小さいですが、数はたくさんいます。
全てのアオリイカが障害物の周りでじっとしている訳ではありません。
日中、水際を観察しながら歩いていると、重さ100g~300g程度の小イカがそこかしこに見つかると思います。
若い小イカがそこらじゅうにいるよ!
小さいイカはターゲットにしないという人もいると思いますが、この見える小イカを釣ることが、初心者やまだ上手くイカを釣れていない人の上達の手助けをしてくれます。
見えているイカを釣るということは、仕掛けであるエギの姿も見ることが出来ます。
その両方が見えることで、エギがどんな動きをすればイカはどう反応するかまでの一部始終が確認出来るのです。
どんなアクションに反応するのかな?
この見えるイカを釣ることが出来れば、見えない深場でのエギの動きがイメージ出来るようになるハズです。
逆に、見えているイカが釣れないようなアクションでは、どこでエギを動かしても同じく釣ることは出来ません。
エギング初心者にはこれ以上ない練習相手になってくれる、見えるイカをまず狙ってみましょう。
・ジャーク&フォールでダメなら?
秋のアオリイカも、基本はジャーク&フォールで誘います。
ジャークのピッチや、フォールのスピードの差こそあれ、この基本は変わりません。
秋のアオリイカは好奇心旺盛なので、エギが着水した点から半径10m以内にいるイカは、まずエギの動きに気付いて反応します。
最終的に抱くところまで持っていくにはアクションに工夫が必要な場合もありますが。
抱かない場合の対処法として、アクション以外ではエギの号数を下げることが有効です。
これはアオリイカ自体のサイズがまだ小さく、エギを抱きにくいということもありますが、号数を下げることでフォールスピードが落ちて、イカに抱く余裕を与えるところが大きいです。
ゆっくり沈むエギは抱きやすいよ!
見えイカで練習したアクションを試し、ダメならエギの号数で対応すれば大抵のイカは釣れるでしょう。
・秋のアオリイカは足と手数で釣る
元も子もない話になりますが、秋のアオリイカは数打てば釣れます。
水際の見えるアオリイカを狙いつつ、各所にある障害物(ストラクチャー)を足を使って釣り歩き、アタリを見つけ出すのが実際のところ一番の近道です。
その為、釣行のスタイルは歩きやすく移動しやすいよう軽量にまとめ、とにかく次々とポイントを狙い歩きます。
1か所につき、10回投げても反応が無いようなら次の場所へ移動します。
秋の時期に10回のアタックで反応がないというのは、そこにイカがいないということです。
さっさと見限って次のポイントに移動しましょう。
・まとめ
秋のアオリイカは数も多く、スレてもいないので比較的簡単に釣ることが出来ます。
現状で釣ることが出来なくても、この秋のシーズンが終わるころにはエギングの基本をマスターして、必ず釣れるようになっていると思います。
大物に出会える確率の低い秋は、来たる春の大物シーズンに向けた練習期間と思って、ロッドを振り続けましょう。
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